ルサンチマン(ressentiment) 哲学 2015年05月09日 0 弱者による強者に対する怨恨=ルサンチマン。一般的には経済的、社会的弱者をさします。ルサンチマンを「怨恨」という風に捉えるのは、短絡的すぎます。ただの恨みや僻み、という面より、恨みの感情をどう処理するか、という思考面での方法論です。ルサンチマンは、復讐というより、解釈変更です。価値基準をオリジナルにしてしまう、というものです。 一般的な定義である「弱者による強者に対する怨恨」というよりは奴隷精神による、価値の解釈変更であり、自尊心の充足の方法論です。感情よりも思考的な解消法であり、想像上の復讐という風に説明されたりもしますが、復讐というより、自己完結です。 PR