自由意志論と社会の帰責 哲学 2018年05月29日 0 自由意志論は、社会の帰属、帰責の問題とつながってくる。決定論と自由意志の関係を見ると、社会における責任関係がややこしくなるからだ。 自由意志があるのか、自由意志がないのか、それによって社会における責任問題が生じてくる。 決定論は、すべての出来事はそれに先行する出来事によって完全に決定されているという主張。そしてカントはその決定論を支持した。 決定論から自由意志を検討すると、人間に自由意志はないということになる。そうなると、自由意志で行為したというわけではないので、すべての人間の行為に責任がなくなってくる。そうなると契約も犯罪を裁くこともできなくなる。その答えは社会における非決定論、帰責への検討だ。 自由意志を哲学と社会学的帰責から紐解く PR